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星の王子さま

4001140012星の王子さま
サン=テグジュペリ 内藤 濯

岩波書店 2000-06
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読んだことはなくても、
この本の名前くらいは
どこかで聞いたことあると思います。
エディ・マーフィーの「星の王子様 ニューヨークへ行く」とは
何の関係もありませんよ。笑

この本はフランスの作家サン=テグジュペリが書いた童話で
1943年に初めて出版された本です。
60年以上経ってもこうして人々に読まれています。
すごいですよね。

内容は
飛行機が故障してサハラ砂漠で遭難した一人の飛行士と
遠い星から地球へやってきた一人の王子様の話です。

この本には
本当にたくさんの素晴らしい言葉が詰まっています。
彼はこの本を子供のために書きました。
あるいは、子供であったことを忘れずにいる大人へ。

子供の純粋な心
常識にとらわれない想像力

純粋な目を持った王子様から見た
見栄や欲や時間に捕らわれた大人達は
とても不思議な人たちに見えたはずです。

作者のサン=テグジュペリは、飛行士でもありました。
当時の飛行機はまだ現在のように安全ではなく
飛行士は死と隣り合わせの職業でした。

たった一人で
大空を自由に飛ぶ彼が見ていた世界
それが彼の作品には書かれています。
サン=テグジュペリの代表的な作品は、他にも
「夜間飛行」や「人間の土地」があります。
この2作は童話ではありません。
結構難解な文章です。

彼の文章を読んで、
崇高で気品のある人だと僕は感じました。
それは彼が飛行士であった事と無縁ではないと思います。

サン=テグジュペリは、1944年、地中海で飛行中に消息を絶ちます。
「世界は蟻の塚だ」
彼の書き遺した文章です。

汚れのない空で生きたサン=テグジュペリにとって
地上の世界は醜く見えたのかもしれませんね。
子供の心を除いては。

文庫版の「夜間飛行」と「人間の土地」の表紙絵は
ジブリアニメで有名な宮崎駿が書いています。
「人間の土地」では後書きも書いています。
宮崎駿もまた飛行機好きの少年という感じがしますよね。笑

「紅の豚」 と サン=テグジュペリ

僕は似たものを感じます。
"空と海の両方が、やつらの心を洗うからだ"
「紅の豚」にそんなセリフがありましたね。

410212201X夜間飛行
サン=テグジュペリ

新潮社 1956-02
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4102122028人間の土地
サン=テグジュペリ

新潮社 1955-04
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written by marl @ Hippo Hiccup
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われ笑う、ゆえにわれあり

4167588013われ笑う、ゆえにわれあり
土屋 賢二

文芸春秋 1997-11
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哲学科の教授が書いたエッセイです。

でも、(全く!)難しいことは書いていません。
タイトルは「われ思う、故にわれあり」という
哲学者デカルトの言葉のパロディです。

内容はというと、
それはそれはクダラナイ屁理屈と冗談の結晶です。

勝手な理屈を展開し
時には話が脱線し
起承転結もあったもんではありません。
でも、語り口が真面目である分
それがとても可笑しいです。

笑うことを焦点(笑点?)にした作品です。
気軽に読んで下さい。

僕はこの本を本屋で立ち読みして
初っぱなから、一人笑いをしてしまいました。

読後は
笑い疲れというのもありましたが
作者の頭の良さに驚きました。

頭の良い笑い
という感じがしました。

笑うよりも笑わすことの方が
ずっと難しいですもんね。

written by marl @ Hippo Hiccup

ホワイトアウト

410127021Xホワイトアウト
真保 裕一

新潮社 1998-08
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織田裕二と松嶋菜々子の主演で映画化されて
一躍有名になりましたね。
あの映画「ホワイトアウト」の原作です。

なんか僕の紹介する本は映画化されている事が多いですが
それは意識的にしているのではなくて
面白い本が映画化されてしまうからです。笑

ちなみに紹介した本はほとんど、
僕は映画化が決まる前に読んでます。エッヘン(^_^)v

そんなことはさておき、本の紹介。

ストーリーは映画を見られた方は大体ご存じですよね。
なので敢えて語りません。

映画の通り、この本は
まさにハードボイルド・アクション・サスペンスです。

全編を通じて漂う緊張感
そして壮大なスケール
巨大な犯罪に立ち向かう一人の男

亡き親友との約束を果たすため
プライドをかけて一人闘いを挑む男の姿に
熱くならずにはいられません!

この本が、映画と最も違う点は
主人公富樫輝男の心の描写だと思います。

良い物語には、
人を感動させる心理描写が欠かせない!
ですよね?笑

挫けたり諦めそうになる気持ちと闘う場面もまた
重要なストーリーです。

映画を観た後でも十分楽しめますし、
むしろ新しい発見もあって飽きがこないと思います。

written by marl @ Hippo Hiccup

遠い海から来たCOO

4041736064遠い海から来たCOO
景山 民夫

角川書店 1992-03
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第99回直木賞に輝いた景山民夫の本で、
12歳の少年とプレシオザウルスの子供が繰り広げる
冒険ファンタジーです。

プロローグの緊迫感のある詩的な文章で
あっというまに本の中に引き込まれていきました。

少年が主人公の物語なので
児童書のようなファンタジーかと思いきや、
至る所に書かれている専門知識や、
現実に存在する船・武器・組織などもあり、
ハードボイルド的な要素も持っています。

ストーリーもテンポ良く進んでいきますし
登場人物たちの人間模様も
ストーリーに良い味を加えています。

大人も子供も十分楽しめる、といった感じです。

僕は、景山民夫の
「リバイアサン1999」という本も読んだのですが、
この二冊を読んで思ったことは、

景山民夫が、
「自然の持つ生命力力」というか「生き物の生命力」というか
そういう物を強く信じていたのではないか?

ということです。
もしかしたら、
景山民夫が「幸福の科学」を信仰していた事とも
繋がりがあるのかもしれませんね。

また「リバイアサン1999」では
「ガイア理論」という言葉が出てきます。
本の中でも書かれていますが、一言で言うなら
「地球を一つの生命体としてとらえる」
という理論です。

「遠い海から来たCOO」では
グリーンピースという自然保護団体が出てきます。

このような
ちょっと偏った(宗教じみた?)背景は
少し気になりました。

(背景の考え方が間違ってるとかそういう意味ではないです。
 ただ、そういう考え方や信仰は、自分で取捨選択するべき事ですから
 簡単に受け入れてはいけない。という意味です。)

でもまあ、
普通に読めば非常に楽しめる本ですし
読後の爽快感も素晴らしいです。

かなりオススメの本です。
ちなみにアニメ化もされてます。

written by marl @ Hippo Hiccup

風の歌を聴け, 1973年のピンボール, 羊をめぐる冒険

4061317776風の歌を聴け
村上 春樹

講談社 1982-07
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40618310031973年のピンボール
村上 春樹

講談社 1983-01
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4061836064羊をめぐる冒険 (上)
村上 春樹

講談社 1985-10
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4061836072羊をめぐる冒険 (下)
村上 春樹

講談社 1985-10
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この本は、村上春樹の初期の作品です。
「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」
三冊で青春三部作なんて呼ばれてるとか、呼ばれてないとか。

1970年、1973年、1982年と話が進んでいきます。

ストーリーは三冊とも、だいぶ違います。
共通なのは、主人公と共に、「鼠」が登場する点。

文庫本の裏に書いてあるレビューには
「ほろ苦く過ぎ去ってゆく青春」
とか書いてあります。
でも僕の勝手な感想を言わせてもらうと
「"救い"を求める旅」
という気がします。

"救い"といっても
別に、宗教関連の話ではないです。
辛い事があった時や落ち込んだ時
自分を認めてくれる「何か」に
救われた気持ちになる事ってありますよね。
ここで言ってる"救い"っていうのは
そういう意味です。

「自分を探し続ける旅」

とも言えるかもしれません。
自分の存在意義みたいなもの。
それがあれば、自分を認められる。

でも、全然重い話ではないです。
むしろ、軽快な感じ。

僕は、村上春樹作品のなかでは
この三冊と「ノルウェイの森」が圧倒的に好きです。
それは、青春を題材にしているから、というのもありますが、
初期の作品のほうが、
軽やかに、恋愛とか人生とかの
どうしようもない感情を表していて
共感できるからだと思います。

昔、ある友人が
「村上春樹は卑怯だ」
って言ってました。
何故、と尋ねたら
「言葉に出来ない感情を、言葉で表してしまうから」
だそうです。

なるほど、と思いました。

ちょっとしたユーモアとか
エピソードとか
一見関係のないように思える言葉で
どうしようもない感情を表現していく

そんな感じの文章です。

written by marl @ Hippo Hiccup

哀愁の町に霧が降るのだ

410144806X哀愁の町に霧が降るのだ〈上巻〉
椎名 誠

新潮社 1991-10
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この本は作者の椎名誠の自伝的小説で、
高校生からサラリーマン編集者になるまでが
描かれています。

話の中心は、
彼の「あやしい探検隊」シリーズでお馴染みの
沢野ひとし、木村晋介、イサオといった友人達とのオモイデです。

「トキワ荘」ならぬ「克美荘」での
4人の共同生活。

青春という言葉では語りきれないくらい
毎日毎日、6畳の暗い部屋で四人で酒を飲み明かすという
ほんとにおバカな生活が描かれています。笑

他にも椎名誠が出会った実に多くの人たちが出てきます。

不良と対決して
金が入れば酒を飲み
プロレスして
働いて
何人かの女性と出会い
酒を飲む

はたから見てる分には楽しいけど
僕はこんな無茶はできないと思いました。笑
一番近いのは、
テレビ番組の「銭金」に出てくる
若い貧乏さん達かもしれないです。

あんなことなかなか出来ないけど、
すごいな、とうらやましくもなります。

でも、この小説はコミカルなだけの小説ではなくて
椎名誠独特の、淡々とした語り口で
悲しくも切ないおバカな小説になっています。

文庫の表紙に書いてある、レビューには
「愛と闘魂と食欲と大酒の共同生活の日々」とか
「椎名誠とその廻りを徘徊する人間たちの怪しい行状の日々」とか
あやしい言葉が書いてあります。笑

なのに読んだ後、切ない気持ちになってしまう
不思議な小説です。

ちなみに、
「新橋鳥森口青春篇」では
その後の、椎名誠のサラリーマン編集者時代が
「本の雑誌血風録」では
さらにその後の、「本の雑誌」創刊の話が
それぞれ描かれています。

この三冊の中では、
僕はこの本が一番好きです。

written by marl @ Hippo Hiccup

FLY, DADDY, FLY

4062116995フライ,ダディ,フライ
金城 一紀

講談社 2003-02
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とても読みやすくて
エンディングまであっという間でした。
文章もさることながら、
ストーリーが軽快に進んでいきます。

ところで、
自分を強いと感じた時ってありますか?
僕は、彼女とか友人を助けるために必死になった時
そう感じました。
助けるったってそんな大層な事件ではなかったけど
でも、その時の自分は
ほんとになんでも出来そうな気になりました。

でも本当の恐怖と向かい合った時は
やっぱり怖気づいてしまう。
やられるのが怖くなる。

誰でも一回くらいそういう経験しますよね。
自分が情けなくなる瞬間。

主人公もまた、それを経験した中年のオヤジです。
彼は大切なものを守りたくて、刃物を手にしました。
しかし、そんな彼に一人の高校生がこう言います。

「勝つのは簡単だよ。問題は勝ちの向こう側にあるものだ。」

そこから中年オヤジのひと夏の冒険が始まります。

こんなに感情移入して読んだ本は
久しぶりでした。
難しい感情とか、複雑な比喩とか
そんな話がどうでも良くなります。
やっぱ勇気ですよ。勇気。

恐怖に打ち勝って
痛みに耐えて
大切なものを守る。

描かれてるのはそんな物語です。

作者は、映画化された「GO」の原作者、金城一紀です。
この作品も映画化されるそうです。

是非、原作も読んでください。
最高に良い小説です。
スカッとしました。

written by marl @ Hippo Hiccup

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